ああ、これほどまでに80年代アイドル文化の輝きと、時代劇コメディの軽快さが融合した作品は、他にないと言っても過言じゃないわよね。今日はこのテーマについて、可能な限り長々と、熱く語り倒させてください。原作の魅力から、小泉今日子のキャスティングの奇跡、キャストの豪華さ、ストーリーの楽しさ、主題歌の名曲ぶり、当時の時代背景、そして今見返した時の感慨まで、隅から隅まで掘り下げてお話しするわよ！

まず、原作の『あんみつ姫』について少し触れておきましょう。この作品は、倉金章介先生が1949年から少女雑誌で連載した漫画で、江戸時代風の「甘辛国・あまから城」を舞台に、おてんばで好奇心旺盛なお姫様・あんみつ姫が城を抜け出して大騒動を巻き起こすドタバタコメディ。

キャラクターの名前がすべてお菓子関連（あんみつ姫、甘栗の助、まんじゅう、しお豆、カステラ先生など）で、現代の流行や風俗が混ざるアナーキーな世界観が魅力。

1950年代には雪村いづみさんや鰐淵晴子さん、中原美紗緒さん主演で映画やドラマ化され、大人気だったのよ。でも、約20年ぶりの実写化となったのが、この小泉今日子版。1983年から1984年にかけて、フジテレビの『月曜ドラマランド』枠で全3作が放送されたの。

第1作（1983年放送）は、見合いを嫌がったあんみつ姫が城を抜け出し、城下町で魚屋の太助と出会って胸キュンしたり、大騒動を起こす話。第2作ではさらにエスカレート、第3作（1984年）では義賊・鼠小僧に憧れてまた脱走し、盗みについていっちゃうなんて、もう笑いが止まらない！ 基本は毎回「城内がつまらない→脱走→町で大騒ぎ→大団円」だけど、ギャグが軽快で、バラエティ番組みたいなわちゃわちゃ感が満載。原作のナンセンスさを尊重しつつ、80年代らしいポップさが加わってるのよ。

キャストの豪華さもすごいわよね。由紀さおりさんがおこしの局（厳しい教育係）、東八郎さんが品川千兵衛、金田龍之介さんが団子の守（城主）、イッセー尾形さんや小松政夫さん、三波豊和さん、宅麻伸さんといったベテランコメディアンや俳優が脇を固めてる。第3作では蟹江敬三さんが鼠小僧で登場！ キョンキョンのフレッシュさが、周りのベテランに支えられて輝く構図。しかも、キョンキョンは姫姿の華やかな和装だけでなく、町娘姿のキュートな変装も披露。ショートカットに時代劇の鬘が新鮮で、当時話題沸騰だったわ。

この作品の魅力は、キョンキョンの演技にあると思うの。17歳とは思えない自然さで、おてんば姫のやんちゃさと可愛らしさを表現。城内を駆け回るシーン、町で悪者をやっつけるアクション、恋心を抱く胸キュン場面…すべてが生き生きしてる。しかも、アイドルなのに時代劇で時代劇らしくない現代的なギャグを連発。月曜ドラマランドの他の作品（斉藤由貴の野球狂の詩とか）同様、アイドルを主軸に娯楽を追求した枠の傑作よ。

当時の背景を考えると、80年代初頭はアイドル全盛期。キョンキョンは「学園天国」や「なんてったってアイドル」でさらにブレイクしていくけど、この『あんみつ姫』が女優としての原点。後年の『あまちゃん』での天ちゃん役みたいに、明るくて強い女性像の原型がここにあるわ。2024年現在、時代劇専門チャンネルで再放送されてるのも納得。懐かしさと新鮮さが同居してるのよ。

もう語り尽くせないくらい魅力的なこの作品。キョンキョンの笑顔一つで、当時の視聴者が元気をもらったはず。今見ても、ストレス社会にぴったりの癒しコメディ。もし未見の人がいたら、絶対見て！ そして、クライマックス御一緒に、盛り上がっちゃってください♪