★無料アイテムのお知らせ
ERIC CLAPTON - Paris 2025 Original Master(2CDR)
Accor Arena, Paris, France 31st May 2025 PERFECT SOUND(from Original Masters)
★録音者提供の世界初登場音源!!
【今年のヨーロッパツアー、パリ公演の良質オーディエンマスター!】
今年4月の日本公演からひと月を経て、精力的にヨーロッパツアーを行ったエリック・クラプトン。今週は、5月31日に行われたパリ公演のステレオ・オーディエンス録音マスターをギフトアイテムにラインナップです!以前、Uxbridgeレーベルより、現地テーパーが録音した高音質完全収録マスターをリリース済みですが、今回入手したマスターはそれとは異なるものです。先の日本公演並みの音源で録音されていたUxbridge音源よりは遠目の音像ながら、良い録音です。
この日はツアー最終公演から2つ目となっていた唯一のパリ公演でした。それだけにクラプトンの気合の入りようは凄まじく、ツアー終盤の充実したパフォーマンスを楽しんでいただけます。セットリスト的にはサプライズはありませんでしたが、日本公演から続くクラプトンらしい今年ならではの内容となっていました。パリ公演と言うと、昨年春の同時期に同会場でコンサートを行ったのは記憶に新しいところですが(当店で「Paris 2024(4CDR + DVDR)」としてリリース済み)、その時とはセットリストは大幅に異なっており、パリで新たな姿を披露したクラプトンの魅力が捉えられています。
【2025ヨーロッパツアーの総仕上げ的パリ公演の全貌を捉えた一作!】
今80歳の彼が組んだ今回のセットリスト、その意図を垣間見るため、各曲の出所を明らかにしてみましょう(各曲は、初演奏または初録音した年に準拠します。「 」は収録アルバム)。
・クリーム時代・・・White Room、Crossroads 「WHEELS OF FIRE」
Sunshine of Your Love 「DISRAELI GEARS」
Badge 「GOODBYE」
・ブラインド・フェイス時代・・・Can't Find My Way Home 「BLIND FAITH」
・デレク・アンド・ザ・ドミノス時代・・・Key to the Highway、Nobody Knows You When You’re Down And Out 「LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS」
・ソロ時代・・・(70年代)Kind Hearted Woman Blues 「CROSSROADS 2」、「ME AND MR. JOHNSON」
Golden Ring 「BACKLESS」
Cocaine 「SLOWHAND」
(80年代)Old Love、Before You Accuse Me 「JOURNEYMAN」
(90年代)I'm Your Hoochie Coochie Man 「FROM THE CRADLE」
Tears in Heaven 「RUSH」、「UNPLUGGED」
(00年代)Little Queen of Spades 「ME AND MR. JOHNSON」
こうして見ますと、今年4月に行われた日本公演同様、カバー曲中心でリリースした2010年代のアルバムからの選曲はなく、逆にクリーム時代のナンバーがデレク・アンド・ザ・ドミノス時代を上回る4曲もセットインしていることが分かります。それだけクラプトン自身もクリームでのキャリアを誇りに思っているのでしょう。全15曲中7曲もブルースがセットインしているのがクラプトンらしいところですが、そのうち3曲がロバート・ジョンソンのナンバーでした。この辺りにもクラプトンの想い、こだわりが垣間見えるようです。また全体を俯瞰すれば、満遍なくキャリア全体から選曲していることが分かります。80歳でのパリ公演、長年支持してくれたヨーロッパのファンのために組んだセットリストはキャリアを総括する内容だったと言えるでしょう。逆に言えば、これらが80歳になった現在のクラプトンが演奏したい曲なのでしょう。古いファンも「UNPLUGED」以降のファンも満足させる、長いキャリアを誇るクラプトンらしいセットリストでした。
そしてこの日のクラプトン、絶好調でした。何せ80歳という高齢にもかかわらず、ほぼ2週間で8公演をこなすというハードスケジュールの中、この日は危ういプレイは一切なく、燃え上がるようなハイテンションのプレイを畳みかけてくれました。ソロのあるすべての曲で、アグレッシヴに「攻めて」ます。日本公演同様、いきなりクリーム時代のWhite Roomというハードで熱量の多いナンバーでスタートした今回のヨーロッパツアーですが、この日もこの曲のパフォーマンスは強力でした。オープニングに相応しいイントロが付加されているのがワクワク感を煽ります。ソニー・エモリーのパワフルなドラミングが冴え、女性コーラスが圧倒的な迫力を演出するこのナンバーは、文句なしの怒濤のオープニングでした。終盤のソロはワウを踏んでのスリリングなもので、クラプトンらしい歌心に溢れた絶妙なフレーズを畳みかけてくれました。続くブルースはもはやコンサートでは定番の堂々たる演奏ぶり。そしてアコースティックセット前の「中締め」として今回選んだのは、クリーム時代の大ヒット曲Sunshine of Your Love。オープニングリフに入る前には、昨年の中南米ツアーの時と同様のイントロが付加されています。この部分だけでももっと続けてほしいと思うような、いいグルーヴがあります。この日のクラプトンはもうこのパートでノリノリです。中間部におけるクラプトンのソロの導入部は、「Blue Moon」のフレーズを響き渡らせながら、曲調にはまった流麗なソロを展開しています。そしてアコースティックセットに移りましたが、しっとりと始めたのはロバート・ジョンソンのKind Hearted Woman Blues。ロバート・ジョンソンのブルースの中でも特にお気に入りと思われ、今回のツアーでは欠かさず演奏されています。そしてGolden Ringを演奏しました。ほのぼのとしたこのラブソングは、ライブでも非常に「映える」しっとりしたナンバーですから、パリのオーディエンスにも歓迎されました。そしてベースのネイザン・イーストをボーカルフィーチャーした Can't Find My Way Homeへと続きました。イーストは、ソロアルバムでもこのナンバーを取り上げており、90年の「ジャーニーマンツアー」以降、ステージで彼をフィーチャーするのは常にこの曲だったことは周知のとおり。ネイザンのお気に入りでもあるこの曲をフィーチャーしてやることで、長年の彼の貢献へのクラプトンの感謝の気持ちが窺えます。アコースティックセットの最後を飾ったのは、大名曲Tears in Heaven。「UNPLUGED」以降のファンには堪らないナンバーだったでしょう。そして再びスタンディングのエレクトリックセットとなった後半は、まさにクラプトンの王道とも言えるナンバーを畳みかけるとともに、好調ぶりが如実に現れたものとなりました。定番曲Badgeで華やかなステージが復活しますが、ここでのソロ、最高です。続いては、日本公演では最大の聴きものと評されたOld Loveに移ります。この日のOld Love、断言します。名演です!クラプトンのテクニックと歌心と構成力のすべてが詰まっているいるような素晴らしいプレイです。クラプトンファンならずとも、ロックファンの方なら、80歳という高齢にしてこの演奏をモノにしたクラプトンに対し、感慨を抱かれるのではないかと思います。当然会場のオーディエンスも拍手喝采の嵐です。80歳にしてこのプレイができるクラプトン、本当に凄いです。中間のジャム風パートは、98年の「ピルグリムツアー」を彷彿させるようなアドリブ性に富んでおり、一転して軽快なリズムに乗ってティム・カーモンの情熱的なシンセソロが展開されます。クラプトンのソロに引けを取らないプレイには彼にも会場から喝采が湧き起こっています。そしてこの日も終盤Cross Road BluesからCocaineまではまさに大団円の様相を呈しています。クラプトンのプレイにも一際気合が入っていますが、バンド全体も凄いです。各人のソロに熱がこもっています。この日のCocaineのイントロはネイザンのベースソロではなく、彼が歌うスキャットのコール&レスポンスでスタートします。中間のクラプトンのソロは、またワウを踏んでの素晴らしいものです。この曲のエンディングは、日本公演同様、オーディエンスの大合唱で終わるのではなく、その後にエモリーのドラムフィルを含んだ、エンディングらしいエンディングになっていました。アンコールはツアー初日からずっと変更なく、Before You Accuse Meでした。クラプトンが好調だけに、バンドのグルーヴが際立っています。これまでの趣向どおり、中間には、フレディ・キングのHideawayの展開部を挿んでおり、エンディング付近でもSweet Home Chicagoのフレーズを挿んでいます。ツアー終盤のパリ公演は、クラプトンとバンドの気合も感じられたことで、80歳にしてなお盛んなクラプトンの現役ぶりを実感させるものとなっています。いや、言い直します。80歳の割には凄いとか言うレベルではなく、この日のクラプトンは2000年代(つまり50代の頃)のプレイと比べてもまったく遜色のないものです。この日のプレイは聴いていただく価値ありです。余談ながら、この日も先のロンドンやミラノ公演に続き、Wonderful TonightとLaylaは演奏されませんでした。70年当時ジョージ・ハリスンの奥さんだったパティ・ボイド宛てに送ったクラプトンのラブレターを昨年彼女がオークションに出品したことに立腹し、昨年ツアーではパティ絡みのこの2曲をセットインさせなかったということですが、イギリスを含むヨーロッパツアーということで、やはりこのツアーでは演奏したくなかったのでしょう。それでもこれだけのパフォーマンスを披露してくれたクラプトンに、パリのオーディエンスが不満を抱くことはなかったはずです。
9月からはまた精力的にツアーを再開する予定のクラプトン。当店だけのオリジナルマスターで、どうぞ彼の偉大さを実感ください。
★「Uxbridge」盤とはディフ・マスター!世界初登場の良好音源です。
★日本公演並みの音源で録音されていたUxbridge音源よりは若干遠目ながら 十分に良い録音です。
Disc:1 (47:00)
1. Intro.
2. White Room
3. Key to the Highway
4. I'm Your Hoochie Coochie Man
5. Sunshine of Your Love
6. Kind Hearted Woman Blues
7. Nobody Knows You When You're Down and Out
8. Golden Ring
9. Can't Find My Way Home
10. Tears in Heaven
Disc:2 (57:13)
1. Badge
2. Old Love
3. Crossroads
4. Little Queen of Spades
5. Cocaine
6. Before You Accuse Me
Eric Clapton guitar, vocals
Doyle Bramhall Ⅱ - guitar, vocals
Chris Stainton piano, keyboards
Tim Carmon hammond organ, keyboards
Nathan East bass
Sonny Emory drums
Sharon White backing vocals
Katy Kissoon backing vocals