数ある P.F. Sloan の名曲カヴァーの中でも個人的に
トップクラスと位置づけてるこの「小学校バンド」と
名乗る不思議な One-off シングル、しかもA&M の節税レーベル
でもある Almo (Herb Alpert & Jerry Moss の名前から
付けられた) のシングルである。
しかも P.F. Sloan - Twelve More Times や
The Grass Roots - Where Were You When I Needed You
に収録された1966年より1年早い1965年のリリースだ。
Procol Harum の前身バンド The Paramounts - You Never Had
It So Good (UK Parlophone R5351) の1965年10月15日が
この名曲が最初に世に出たヴァージョン。
この小学校バンドのヴァージョンが1965年11月なので、
その次に出たヴァージョンだが本国アメリカでは最初に
リリースされた事になる。Dunhill Records は1964年に
Dunhill Production として設立され、当初の目的は Imperial
Records の Johnny Rivers を売り込む為だった。
当時 Imperial Records は創設者の Lew Chudd から
Liberty Records の設立者 Alvin Bennett に売却されたばかり
だった。Dunhill Production の設立者は Lou Adler を筆頭に
Alvin Bennett, Pierre Cossette, Bobby Roberts の4人である。
Alvin Bennett は Liberty Records の創設者でもあり Chipmunks
の Alvin は彼の名前から使われた。Pierre Cossette は
ブロードウェイのプロデューサーをしていたフランス系カナダ人。
そして Bobby Roberts は後に The Mamas & The Papas の
マネージャーとなる人物。当時急成長をしていた西海岸の音楽
業界だったが Phil Sloan & Steve Barri はまさしくその中心を
担っており Lou Adler は彼らに Folk Rock Movement を活性化
させていく事をテーマとして作曲を依頼している。
The Grass Roots は元々 Phil Sloan & Steve Barri が書いた
Folk Rock 曲が、どのようなマーケットリアクションを起こすか
リサーチするためのプロジェクトだった。ユダヤ人とメキシコ人
の血をひく Lou Adler は元々ソングライター打火機,危險物品,運輸公司禁止運送,因此無法協助購買。としての経験があり
1957年には後に A&M Records を設立する同じユダヤ人
Herb Alpert とソングライター打火機,危險物品,運輸公司禁止運送,因此無法協助購買。コンビを結成していた。
また彼は Barbara Campbell の偽名を使い Sam Cooke の
"Only Sixteen" を書いている。Dore Records 時代 Jan & Dean
のファー※請確認是否動物毛皮。動物毛皮製品屬於華盛頓條約条約牴觸物品,無法國際運送。ストヒットとなった "Baby Talk" も彼が書いた曲で、
アレンジャーは盟友 Herb Alpert だった。その後も二人は
Sam Cooke の "Wonderful World" を書いた他にも
Dante and The Evergreens のヒット曲 "Alley-Oop" も二人が
プロデュースをしている。
この流れを考えると解り易い背景が見えてくる。
P.F. Sloan が単独で書き下ろしたこの名曲
Lollypop Train (You Never Had It So Good) だが、この歌は
ファッションや流行に振り回されてる女の子を揶揄した
風刺的なメッセージソングである、この楽曲にイギリスの
ビートグループ The Paramounts が飛びついた。
「これは」と思った Lou Adler は盟友 Herb Alpert に
この歌を本国アメリカでプロモーションすべく依頼した。
すぐさま A&M のアンテナ役節税レーベルでもある
Almo International からこのシングルが配布された。
しかも急造したこのシングルのB面は Fred Neil の
Other Side Of This Life のカヴァーという皮肉っぷり。
しかも Curt Boettcher をも彷彿させるようなサンシャインポップ
に仕立てている。で、この小学校バンドのヴァージョン
Lollypop Train (You Never Had It So Good) が凄い!
完全に Jangly Folk Rock Garage (ジャラジャラ、ガチャガチャ
いう不協和音の耳障りなサウンド、強烈なインパクトのある
フォークロックガレージの意味) に The Mamas and the Papas と
思わせるようなフラワーハーモニーが導入され、聴いていて
気が行きそうになる。特にブリッジでの高揚感は当時の時代の息吹
を完璧に閉じ込めており、その場の大気が一変してしまう。
彼らは Folk Rock Duo である Randy & Homer Curtis の
Curtis Brothers が母体で、まず A&M の子会社の Omen Records
の第1回リリースシングルを Melrose Elementary School Band
Featuring Randy Curtis 名義で1964年にシングルを1枚
リリース、同年6月に A&M 738 でそれを再リリースした。
言わば彼らは初期 A&Mのセッションシンガーズだった。
しかしこの歌のヒット性のポテンシャルは解るが、それ以上に
このマッドなアレンジが凄まじい。
Arrange は当時 Herb Alpert のパートナーでもあった
ピアニスト兼コンポーザーの Mike Lang、そして
Lambert, Hendricks & Ross でもお馴染み Jon Hendricks、
そして Sandy Hurwitz (Essra Mohawk) の夫でプロデューサーの
Barry Friedman (Frazier Mohawk) が担当。エンジニアーは
Lalo Schifrin - Mission Impossible や The Monkees の一連の
作品、そして Carole King - Tapestry でも有名な Hank Cicalo
が務めている。これはこのサウンドを紐解くにとても
解りやすい面子だ。このマッドなテンションは Barry Friedman
が作り出しており、Jon Hendricks がヴォーカルアレンジを
Mike Lang が演奏のアレンジを、そして Hank Cicalo の
録音によって全ての良いとこが集約された訳だ。
アメリカのトップコレクター達も「このカヴァーヴァージョン
が俺のお気に入りだ」と言い切ってるのもよく解る。